6番札所 壺阪山 南法華寺(壺阪寺:奈良県)
さて、今回は6番札所の壷阪寺です。
実は私、神社仏閣と同じくらいお城が好きでして、よくお城跡に行きます。
そしてこの壷阪寺の近くに、某国営放送で最強の城に選ばれた「高取城」があるのですが・・・。
近鉄大阪阿部野橋より吉野行き特急に乗り「壺阪山」駅で下車します。
本来ならばここからバスかタクシーで壺阪寺まで行くのですが、せっかくここまで来たからということで、この駅から山城である高取城址まで軽く登山をしてしまいました。
その模様はまた別の機会にご紹介するとして、今回は城址から壷阪寺に向かうところからスタートします。
高取城の壷阪口門跡から県道119号を徒歩でどんどん下って行きます。
しばらく行くと本来は壷阪寺の奥の院である「五百羅漢」に到着します。
これは山の岩肌に刻まれた石仏群のことで、山の中に点在します。
さすがに体力的な限界もありスタート地点だけにしましたが・・・。
まぁ、せめて古代の感じを体感しようと車道に戻らず旧道の山道を降りることに。
(かなり荒れて歩きにくい道だったので車道にしておけばよかったと思ったのは内緒の方向で。)
しばらく旧道を進んでいるとさっきの県道に出、そこからさらにもう少し下って行くと木々の中に壷阪寺の伽藍が見えて来ます。
入口にて拝観料をおさめ、中に入ります。
入ってすぐにあるのがこの大講堂です。
中には弘法大師像や増長天像、多聞天像などが安置されています。
大講堂を超えるとすぐに仁王門があり、仁王尊が安置されています。
仁王門を抜け、階段を少しあがり、右側に進むと「天竺渡来 大釈迦如来石像」があります。釈迦如来像の前には御前立として「十一面千手観音菩薩像」や「文殊菩薩石像」「普賢菩薩石像」他たくさんの仏像があります。
釈迦如来像から再び階段の方へ戻るとそこにあるのが「多宝塔」になります。
多宝塔横の階段を上りたくなりますが、ここは少し足を延ばして多宝塔横にある「灌頂堂」に進みます。
この「灌頂堂」には室町時代の十一面千手観音菩薩像や、安土・桃山時代の「豊臣秀長公像・本多俊政公像」が安置されています。
先ほど通過した階段を上ると右側にこの「慈眼堂」があります。
重要文化財の「三重塔」
同じく重要文化財の「禮堂」
「三重塔」「禮堂」の先に「めがね供養観音像」が安置されています。
そもそもこの壷阪寺は「眼病封じのお寺」として知られており、めがねの供養を行っています。(コンタクトレンズの供養も行っておられるそうです)
観音像から「禮堂」の奥側に「八角円堂」があります。もうちょっと後にお参りする興福寺にも八角堂がありますね。
ちなみにこの八角円堂が本堂になります。
ご詠歌
岩をたて 水をたたえて 壺阪の 庭にいさごも 浄土なるらん
天竺渡来佛伝図レリーフ「釈迦一代記」
さて、この壷阪寺にはお釈迦様の一生がレリーフで時系列で紹介されています。
このレリーフ、実はインドで制作され日本に輸送されてきたそうです。
高取城から歩いてきた県道119号の下をくぐる形で道が作られており、その先には壷阪寺で一番大きな石造である「天竺渡来大観音石像」が安置されています。
「天竺渡来大観音石像」
天竺渡来と言うだけあり、この石像もインドで制作され日本に輸送されて来ました。また、この像の胎内には数万巻の写経と胎内石が納められてあるそうです。
写真ではいまいち感じが伝わらないかもですが、この石像高さが20mもあります。
ガン〇ムよりでかいとは・・・
大観音石像の前、少し離れた場所にこの「天竺渡来大涅槃石像」があります。
私の場合、早朝から高取城攻めをしていた関係で、参拝する時間が少なかったですが、見所がたくさんあるお寺ですので、もし、行ってみようという方は時間に余裕を持って行っていただくといいかと思います。
次回 7番札所 東光山 龍蓋寺(岡寺:奈良県)
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