14番札所 長良山 園城寺(三井寺:滋賀県)その1
今回は天台寺門宗総本山である園城寺(おんじょうじ)です。
ですが三井寺という方がしっくりくるかもしれません。
最寄りの駅も京阪電車「三井寺駅」ですからね。
ちなみにこの三井寺駅は前回ご紹介した石山寺のある石山駅から石山坂本線で一本で来れます。
この三井寺駅近辺は秀吉の時代に「大津城」があったとされている場所だそうで、駅のある場所は復元縄張図によると北東隅の外堀のあたりになるようです。
この三井寺、実は城跡であるというだけでなく、あの有名な琵琶湖疏水の取水口の近くにある駅としても有名です。
というわけでちょっと寄り道して取水口を見学に行こうと思います。
駅を出て西に向かうと園城寺なのですが、駅を出て右側(北東側)に進むとほどなくして県道558号線に行き当たります。
ここが琵琶湖第一疏水の取水口になります。
琵琶湖第一疏水揚水機場
大津閘門
再度三井寺駅に戻り、そのまままっすぐ進むと大津閘門があります。
第1トンネル ちなみに2km以上あります。
さて、では改めて三井寺へ進んでいこうと思います。
疏水より北側へ進み県道47号を西へ進むと「園城寺町」交差点に到着します。
交差点をさらに西へ進むと園城寺大門(仁王門)が見えてきます。
園城寺大門(仁王門):重要文化財
釈迦堂(食堂):重要文化財
大門のすぐ近くにあるのが釈迦堂になります。
釈迦堂の前にある弁財天社
大門を背にし歩いていくと石階段が見えてきます。その階段を上ったところにあるのが金堂になります。
金堂:国宝
冒頭でも少し触れましたがこの園城寺は天台寺門宗の総本山です。
天台寺門宗は天台宗の第五代座主である智証大師円珍を開祖とする宗派です。
天台宗というと比叡山延暦寺の伝教大師最澄が思い浮かびますが、この最澄の弟子で第三代天台座主の慈覚大師円仁と智証大師円珍とで「天台の三聖」と呼ばれているそうです。
鐘楼:重要文化財
金堂の前に「日本三名鐘」の一つとして有名な三井の晩鐘があります。
この鐘は300円の冥加料を納めることで一撞きさせていただけます。
もちろん僕も撞いてきましたよ。
閼伽井屋:重要文化財
このブログでも既に紹介した2番札所の「和歌山:紀三井寺」とこの「三井寺」、名前がよく似ておりますが、紀三井寺の方は山内に涌く三井水(吉祥水・清浄水・楊柳水)が名前の由来になっており、こちらの三井寺はここで沸く霊泉が天智・天武・持統の3代の天皇の産湯として使われた事が名前の由来になっているそうです。
霊鐘堂(弁慶の引摺鐘:重要文化財)
一切経蔵:重要文化財
内部にある輪蔵は八角形になっており、回転するようになっているとの事。
おまけ
実はこの三井寺、色々な映画のロケ地になっています。
ほほぅ、るろ剣のあのシーンはここがロケ地だったか・・・。
次回 14番札所 長良山 園城寺(三井寺:滋賀県)その2
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