13番札所 石光山 石山寺(滋賀県)その1

今回の石山寺は、前回行った12番札所に近いところにあります。
前回はJR石山駅からでしたが、JR石山駅と同じ場所に京阪電車の京阪石山駅があります。

京阪電車石山坂本線は、今回の目的地である石山寺と坂本比叡山口を結ぶ路線で、途中の「びわ湖浜大津駅」で京津(けいしん)線に連絡しています。
ちなみに京津線は京都市営地下鉄に乗り入れています。(一部御陵駅で止まるものもあるみたいなのでご注意ください)

京阪石山駅より2駅で終点の「石山寺駅」に到着です。

ここから瀬田川沿いの道を約1kmほど東大門まで歩きます。
道沿いには現在でも多くの旅館が並んでますが、なんか営業していなさそうなところもちらほら・・・。
でも昔は旅籠が立ち並ぶ参詣道だったんだろうなぁ、とか思いながら歩いていると右手に東大門が見えてきました。

東大門:重要文化財
ここが石山寺の正門になります。門の両脇に祀られている仁王像は鎌倉期の作とのことです。

門をくぐってすぐにあった人形たち。
なんかいい雰囲気だったもんで・・・

後からも出てきますがここ石山寺は紫式部にゆかりの深いお寺です。
かの有名な「源氏物語」を起筆した場所として知られています。

拝観料を納め、すぐ右手に出てくるのが「くぐり岩」です。

くぐり岩を超えると、右手に本堂へ続く階段が出てきます。

階段途中にある「龍蔵権現社」

階段あがってすぐ右に「観音堂」があります。
この観音堂の中には西国三十三所全部の観音様が安置されています。

観音堂の横には「毘沙門堂:滋賀県指定有形文化財」があります。

観音堂、毘沙門堂に向かい合うようにあるのが「蓮如堂:重要文化財」です。
この蓮如堂は仏事だけでなく神事にも使用されていたそうです。

「本堂:国宝」
石山寺は奈良時代に創建されていますが、この本堂は1078年に焼失した後、1096年(平安時代)に再建された内陣(正堂)と1602年淀殿の寄進により増築された外陣(礼堂)からなります。
本堂には「源氏の間」と呼ばれる部屋があり、ここで紫式部が源氏物語を起筆したと言い伝えられています。

ご詠歌:後の世を 願うこころは かろくとも ほとけの誓い おもき石山

石山寺三十八所権現社本殿:重要文化財

経蔵:重要文化財

多宝塔:国宝
源頼朝の寄進により建立されたと言い伝えられています。

芭蕉庵
月見亭の横にある茶室。

月見亭
ここでは毎年中秋の名月の日に「秋月祭」が行われます。

まだまだ見所がいっぱいあるので、次回も石山寺をお送りしようと思います。

次回 13番札所 石光山 石山寺(滋賀県)その2