9番札所 興福寺 南円堂(奈良県)その1

さて、今回は南円堂というわけなんですが・・・
この南円堂、みなさんご存じ興福寺の中のお堂の一つであります。

せっかく興福寺まで来ているのですから、南円堂だけでなく色々見て回りたいと思います。くまねこ団の団長はシカに襲われていましたがこちらではそんなことは起こりませんよ。

さぁ、やってまいりました近鉄奈良駅。
駅を出るとすぐに国道369号が通っており、国道に沿って東に進むと興福寺の北側に出るのですが、今回はあくまで南円堂がメインですのでちょっと回り込む感じで行きましょう。

ということで、駅を出てすぐにある「東向商店街」に入ります。
この東向商店街は国道にある「東向」交差点で「東向北商店街」と「東向南商店街」に分けられます。
このことからもわかるように、この商店街「東向(ひがしむき)」という名前なのに南北に通っているのです。
これはそもそもこの商店街が興福寺の西のへりにできた商店街で、通りの西側にしか建物がなく、間口が全部東を向いていたためにこう呼ばれるようになったそうです。

この「東向南商店街」を南にどんどん進んでいくとすぐに商店街を抜けます。

ここが三条通りになります。
この三条通りを東に進むとすぐに「奈良県里程元標(奈良市道路元標)」があり、それを超えるとすぐに右側に「猿沢池」が見えてきます。

その猿沢池の北が南円堂への入り口になります。

興福寺は平城遷都の折、藤原不比等により今の場所に移されました。
その後、元明・元正天皇が北円堂を、聖武天皇が東金堂を、光明皇后が五重塔や西金堂を、そして藤原冬嗣が南円堂を建立します。

境内は広く、国宝館ではあの有名な阿修羅像をはじめ、たくさんの国宝を見ることができるので、ゆっくり見て回ると結構時間が必要です。

三条通りから階段を上ると目の前に南円堂があります。
写真で見てもわかるように「円堂」と呼ばれてますが「八角円堂」ですね。

お札とお写経を納めて無事お参りが終了。

ご詠歌
春の日は 南円堂に かがやきて 三笠の山に 晴るるうす雲

さて、ここからは興福寺伽藍を回っていきますが、南円堂からスタートしているので少々変則的な廻り方になるかと思います。

興福寺のHPに境内マップがあるのでそれと照らし合わしながら読むと少しはわかりやすいかも。

マップを見てもわかりますが、南円堂は境内の南西側になります。

不動堂

先ほど上がってきた階段を戻り、三条通りに至る直前に西側に入る小道があります。え?こっち行ってもいいのかな?って感じの小道ですがそこを進むと国宝の三重塔があります。

その三重塔の前に摩利支天石という結構大きな石があり、そのわきに説明用の石碑が立っています。

三重塔から北に進むと国宝北円堂があります。北円堂も八角円堂ですねぇ。

ここから東側に進むとさらにたくさんの有名なお堂が出てくるのですが、それはまた次回に。

次回 9番札所 興福寺 南円堂(奈良県)その2