25番札所 御嶽山 清水寺(兵庫県)

「三大清水」の言葉をご存じでしょうか?「清水寺」と言われてすぐに思い出すのが京都にある清水寺です。(このブログでも16番札所で紹介しております。)
次に岩手県花巻市にある清水寺、そして今回ご紹介する兵庫県加東市の清水寺、この3寺が「三大清水」と呼ばれています。

さて、この播州清水寺ですが「三大清水」の中で一番歴史が古く、お寺の縁起には627年推古天皇の勅願により、根本中堂が建立されたとあります。

ちなみに京都の清水寺が778年、岩手は807年と言われています。

やってきましたJR福知山線「相野」駅
ここから神姫バス「清水寺行」で山門前まで行けます。(所要時間約35分)

山頂に到着するとまず仁王門が迎えてくれます。

この仁王門、昭和40年に台風で全壊してしまいます。
その後昭和55年に場所を変え新築再建されます。

仁王門の中には金剛力士像が安置されています。

仁王門をくぐるとすぐに縁起などが書かれた看板?が3枚ほどあります。

そこをまっすぐ進むと「石垣の道」があります。江戸時代中期の石垣と言われており、算木積みなど色々見ることができます。

さらに進むと左手に薬師堂が見えてきます。
この薬師堂は昭和59年に檜で再建されたものであり、堂内にはせんとくんの作者としても有名な東京芸大・薮内佐斗司教授作の「十二神将」が安置されています。
(ちなみに撮影可との事だったので撮影してきました)

毘羯羅大将(びから)

招杜羅大将(しょうとら)

真達羅大将(しんだら)

摩虎羅大将(まこら)

波夷羅大将(はいら)

因陀羅大将(いんだら)

珊底羅大将(さんてら)

頞儞羅大将(あにら)

安底羅大将(あんてら)

迷企羅大将(めきら)

跋折羅大将(ばさら)

宮毘羅大将(くびら)

 

薬師堂の隣には放生池があります。

ここでの納札はこの池の隣の大講堂で。
ご詠歌:あはれみや 普き門(あまねきかど)の 品々に なにをか波の ここに清水

大講堂のさらに奥には本坊があります。

大講堂まで戻り、階段を上がりきると根本中堂があるのですが、階段の途中を左に進んでいくと鐘楼があります。

元の階段に戻らず、鐘楼横の小階段を上がっていくと、上には「稲荷社」があります。

稲荷社のとなりにある石塔

更にその近くに安置されている聖観世音菩薩像

そして根本中堂
ちなみに現在の建物は大正2年の火災の後大正6年に再建されたもの

根本中堂から少し奥に進むと、多宝塔(大塔)跡があります。この大塔は再建予定があるとの事なのでいずれ立派な大塔がここに出現する事でしょう。

次回 26番札所 法華山 一乗寺(兵庫県)