くまねこだん　みっしょん１３「大阪市中奉行所制覇の旅」

2022年5月5日

おいーっす！皆元気だったか！おいーっす！

最近はあれなウィルスのせいで中々遠出もできぬ。本編の札所巡りの方はまだまだ写真のストックがあるのでいいが（ならさっさと更新しろとは言ってはいけない）こちらのミッションに関してはストックもないから取材に行かないといけないんだけど・・・結構気を遣うんだよねぇ。

とか何とか考えながら契約しているケーブルテレビの時代劇チャンネルを観ながらふと気が付いた。僕の好きな「大岡越前」や「遠山の金さん」は江戸の北町奉行・南町奉行だったなぁ。

では今回は、江戸時代に大阪にあった奉行所跡地をめぐってみることにしよう。

説明しよう！
あまり知られていないが、実は短い期間「大坂藩」というのが存在した。
大坂夏の陣が終わり、家康の孫の松平忠明が入封して「大坂藩」となり、約5年間大坂の町の復興に努めたのち大坂は公儀御料となったのだ！

というわけで、御料となった大坂には遠国奉行が置かれる事となったのだが、今回めぐる跡地は以下の通りとしよう。

初代大坂船奉行所
川口船手奉行所
大坂東町奉行所
大坂西町奉行所

まずは船奉行所だ。
「水の都」というとイタリアのベネチアあたりを思い浮かべちゃうが、大阪も水の都として有名だね。
まぁ、wikiで水の都って検索すると日本でも15～6か所出てくるけどね。

西国の諸藩から大坂に入る船は伝法川から逆川を通って市中に向かうルートが一般的だったため、幕府は船奉行所を四貫島村に設けたそうだ。
現在も此花区に四貫島という地名が残っているが、奉行所のあった場所は現在、地名がちょっと変わって此花区梅香になっている。ここが初代大坂船奉行所だ。

最寄りの駅はJR（もしくは阪神電鉄）の西九条駅だ。

そこから西に向かい進んでいく。するとすぐに六軒家川にかかる朝日橋に着くのでそれを渡る。

橋を渡ったすぐのところに割と目立つ碑があるのですぐにわかると思う。

しかし・・・なんだろうこの碑・・・。フォントがおかしくないか？フォントというよりも手書き・・・？

とか考えながら裏に回ってみたところ・・・。

なるほど、手書きだったｗ

初代大坂船奉行所跡
JR・阪神「西九条」下車　西へ400m

さて、次は2代目船奉行所か。

説明しよう！
時代が進み、1684年に安治川が開削されると舟運が変わって、大坂には安治川から直接入れるようになり、伝法川を進む船が減った。
そこで幕府は1685年に四貫島と木津川口にあった船番所を廃止し、新たに九条村本田に「川口船手奉行所」を、安治川北1丁目に船番所を移転させたのだ！

最寄り駅は大阪メトロ千日前線「阿波座駅」。10番出口を出て西側に進んでいく。
国道172号線に沿って西に進むと木津川にかかる木津川橋に着く。

木津川を渡るとすぐに川口の交差点なんだけれどもその交差点に大坂船手会所跡の碑がある。

ちなみにこの木津川橋に至るまでに「雑喉場（ざこば）橋の碑」というものがあり、その昔ここに大衆魚を取り扱う市場があったことを伝えている。

大坂船手会所跡
阿波座10番出口から徒歩約10分

さぁ、お次は市中だね。
江戸の町奉行は南北に町奉行所が分けられているけど（実は中町奉行所ってのもあったらしい）大坂町奉行は東西の二つに分けられ、江戸と同じく月番制を敷いていたらしい。
そもそも東西奉行所は大阪城近くの同じ場所にあったそうなんだけど、享保9年（1724）に起こった享保の大火によって焼け落ちてしまい、それを機に西町奉行所を別の場所へ移設したんだそうだ。